Blue Prism Robotic Operating Model(ROM)とは?

はじめに

今年も早いもので、残りわずかとなってしまいました。

どのような一年でしたでしょうか?

皆様にとって良い一年であったことを心より願っております。

今回のコラムではBlue Prism社が提唱するRPAの導入方法論「Robotic Operating Model(ROM)」をご紹介します。

RPA導入の導入方法が知りたい方」「RPAを導入したけど効果が出ていない方」の参考になる情報ですので、是非最後までご覧ください。

RPA導入プロジェクトにおける課題

RPAの導入方法論についてご説明する前に、RPA導入における課題についてご紹介します。

  1. ロボットが頻繁に止まる
    RPAの再実行や、手動でのリカバリなどの運用工数が増大
    利用者からの不信感が募り、RPAが使用されないという事態に陥る

  2. 業務変更による修正工数が増える
    個人が好き勝手に開発を行っているため、変更箇所が分かりにくい
    作りを理解するところから始める必要があり、修正工数がかさんでしまう
    業務にフレキシブルに対応できず、RPA離れが進む

  3. 業務負荷増大に対応できず、業務が滞る
    繁忙期などの一時的な負荷増大の際に、RPAの処理が終わらず、業務遅延が発生してしまう
    そのリスクに対応するために専用のPCを用意したりと、コストもさらにかかってしまう

  4. セキュリティリスクを抱えている
    ロボットのIDで様々なことができてしまい、管理統制ができない
    セキュリティ事故が発生したときの責任の所在が不明

  5. 高負荷な処理を行うことで対向システムを停止させてしまう
    無限ループなど、不完全なロボットが対向システムを操作することで、対向システムを停止させてしまうリスクがある
    業務停止が発生し、復旧に膨大なコストが発生してしまう

RPAを導入し、安定して運用していくのにはコストがかかります。

そのコストをできるだけ抑えて、高い次元でROIを回収していくには、適当な導入ではいけません。

「どうすればRPAによる業務自動化の恩恵を受けられるのか?」

その答えが今回のテーマである「Robotic Operating Model(ROM)」というわけです。

Robotic Operating Modelとは?

Robotic Operating Modelは以下の7つの要素で構成されています。

①ビジョン
②組織
③統制と案件管理
④構築方法論
⑤サービスモデル
⑥スタッフ
⑦テクノロジー

それぞれ詳しく見ていきます。

①ビジョン

RPAによる業務自動化が目指すべきゴールを定め、それが企業の全体戦略と一致していることを確認します。

例えば、

  • 業務効率化と生産性の向上
  • 業務オペレーションの変化への対応力向上
  • 業務オペレーションリスクの削減

などが挙げられます。

RPAの導入は目標ではなく手段

RPA導入の先にどのような目標があるのかを見失わないようにしましょう。

②組織

RPAの導入、活用を効率的に実現できる組織体系を定義します。

組織体系は、大きく「ユーザー主導」と「CoE主導」の2パターンに分けられます。

ユーザー主導の組織は、意思決定スピードが速く、業務の変化に対応しやすいですが、全社横断的な統制を取ることが難しい

CoE主導の組織は、組織作りやルール策定が難しく、時間やコストがかかりますが、うまく機能すれば効率的にRPAを導入できます

その両者を組み合わせて、最適な形を模索していく必要があります。

以下にいくつか例が紹介されているので、参考にしてみて下さい。

参考リンク→Organizational Design

③統制と案件管理

RPAの案件を各部門から吸い上げ、開発計画を立てるまでの流れを定義します。

ここでは、各案件の「業務改善効果」と「開発難易度」をスピーディに計測することが肝となります。

そのために、ヒアリングシートやチェックリストを整備しておくと良いでしょう。

項目としては以下のようなものが挙げられます。

  • 自動化することでどのようなメリットがあるか
  • 業務プロセスが明確に定義されているか
  • 対向システムはRPAで操作しやすいか

できるだけ各項目を数値化しておくと、案件の優先順位をつけやすくなります。

④構築方法論

要件定義から本番稼働までの流れを定義します。

開発フローと各フェーズでの成果物テンプレートルールを定義し、効率的に開発を行えるような環境を整備します。

また、定義した方法論が利用されていることを確認するための仕組みも組み込んでおく必要があります。

「各フェーズごとにレビューを設ける」などです。

せっかく定義した開発フローも、面倒で利用されていないケースは少なくありません。

方法論を定着させるプロセスは手がかかりますが、めげずに取り組んでいくことが必要です。

⑤サービスモデル

本番稼働したロボットの保守運用手順を定義します。

RPAがエラーで止まってしまった時の対応が代表例です。

業務が止まらないようにリカバリを行う方法や、ロボットの改修が必要なケースの対応フローを決めておきます。

RPAは開発したらそれでおしまいかというと、そうではありません。

想定外の事態で止まることもありますし、業務プロセスが変更したら、当然ロボットにも修正が入ります。

そういう事態を想定して、あらかじめ準備しておく必要があるというわけです。

⑥スタッフ

RPA導入、運用、サポートのそれぞれの役割と責務の定義を行います。

例としては以下のようなものです。

  • プロジェクトマネージャー(全体の進捗管理)
  • プロセスアナリスト(要件定義)
  • 開発リード(成果物のレビュー)
  • 開発担当者(ロボット開発)

また、それぞれの役割を育成するためのトレーニングコンテンツの作成が必要となります。

人の入れ替わりが発生しても、業務が回るような組織作りを心がけましょう。

⑦テクノロジー

スケーラブルかつメンテナンスコストを低く抑えることができるインフラ基盤の定義と導入・運用を行います。

ここでは、企業・組織の成長戦略に合わせて柔軟に拡張できるように設計する必要があります。

例えば、デスクトップを仮想化したり、サーバーをクラウド上に立てたりすることが考えられます。

また、セキュリティ面も考慮する必要があります。

個人情報の管理や対向システムへのログイン情報をどのように管理するか。

重大な事故につながらない様、事前に決めておかなければなりません。

まとめ

Blue Prism社が提唱するRPAの導入方法論「Robotic Operating Model(ROM)」についてまとめてみました。

より詳細について知りたい方は公式サイトをご覧ください。

RPA導入を成功させるには、適当な導入ではダメで、今回ご紹介した7つの要素を考慮する必要があります。

弊社BTCではRPA導入から展開まで一気通貫でのサポートを行っています。

今回ご紹介したROMの考え方に則ってご支援させていただいておりますので、RPA導入にお困りの方はお気軽にお問い合わせください。

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