RPAを複数拠点で使用するメリットと考慮すべきポイントについて

RPAを導入している皆さん、こんにちは。

いきなりですが、RPAを利用して効率的に業務自動化できていますでしょうか?

 

RPAの現在の動向や統計データを見ると、大手企業のRPA導入率はなんと50%を超えているようです。

引用元:株式会社MM総研

https://www.m2ri.jp/release/detail.html?id=391

 

またロボフィス株式会社と株式会社エヌ・ティ・ティ・データとの共同調査によると、RPA導入社数のうち44%は中小企業という結果になっており、中小企業でもRPA導入が盛んにおこなわれていることが伺えます。

引用元:PRTIMES

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000062579.html

 

そして最近のRPAの動向として、RPAの「比較検討」フェーズから、RPAの「利用拡大」フェーズに移行している状況にあるということも分かっています。

弊社の場合も最近では本社だけでなく、地方拠点でもロボットを実行したいという「複数拠点でのRPA利用」のご相談も少しずつ増えてきています。

私自身も複数拠点でのロボット稼働に携わらせていただいた経験があるので、その際に感じた複数拠点でのRPA利用について、事例を交えながらお伝えしていきたいと思います。

 

複数拠点の導入事例とその背景

それでは弊社の導入事例について簡単にご説明します。

 

導入の背景

実際の導入事例の前に、導入の背景についてまとめましたので、見ていきましょう。

(※事例をお伝えしやすくするために一部改変を加えていますことをご了承ください)

 

  • 日本に親会社、海外に複数のグループ会社が存在
  • RPA自体はすでに導入済み
  • 拠点ごとに別々のRPAツールを使用し、拠点間の統制が取れていない状況
  • 拠点ごとにサーバーを設置しているため、インフラコストが増大

 

上記の状況を改善するため、日本にある親会社がRPA統制に本腰を入れて海外拠点のRPAを統括しよう、というのが導入の背景になります。

【導入前】

 

実際の導入

実際にどのように導入したか、また導入でどのような効果があったのかについて以下にまとめましたので見ていきましょう。

 

1.RPAツールの統合

概要

   拠点ごとにばらばらであったRPAツールを1つのRPAツールに統合

 

導入による効果

   1.各拠点で購入していたライセンスを集約したことによる、ライセンスコストの削減

   2.ノウハウの蓄積・共有が容易になった

 

2.親会社をCoEとしてサーバーを設置し、複数拠点を一元管理

概要

   日本にある親会社をCoEとして、サーバーを立てて中央集権的に一元管理

   ※注:CoE⇒「Center of Excellence」の略で、ノウハウや人材が集約された中央組織のこと

 

導入による効果

   1.親会社によるIT統制が可能になった

   2.インフラコストの削減

 

3.ロボットやインフラに関する相談窓口の設置

概要

   弊社が相談窓口となって全ての拠点からの相談を受け付ける仕組みを導入

 

導入による効果

   1.拠点の担当者と二人三脚でロボット開発や運用が可能になった

   2.各拠点の開発担当者のスキル向上に貢献

 

【導入後】

 

複数拠点導入時のコツ

ここからは導入事例を踏まえた、複数拠点導入のコツをお伝えします。

 

その1 サーバー型RPAの利用

複数拠点利用を考えているならサーバー型RPAの導入を検討しましょう。

サーバー型RPAならばサーバーを本社で一括管理することができます。

複数拠点でのIT統制やロボット管理、サーバー管理コストの削減が期待でき、効率的なRPA運用が可能になります。

 

その2 RPAツールの統一

複数拠点でRPAを導入・利用する場合はRPAツールを統一するようにしましょう。

RPAツールを統一することで、ノウハウの蓄積・共有が容易になり、効率的なロボット開発が可能になります。

ノウハウを蓄積しておくことで、さらなる利用拡大にも対応できます。

ノウハウを利用して新規拠点でも、初期から効率的なロボット開発が可能になります。

 

その3 ロボット開発・障害などに対応する相談窓口の設置

全拠点に対応できるロボット開発・障害などに対する相談窓口の設置を検討しましょう。

各拠点の担当者が1人で悩みながらロボットを開発するだけでは、スムーズなロボット開発を行うことは難しいです。

相談窓口を設定することで、問題がある場合にはすぐに相談でき、技術支援も可能になるため、担当者のスキル向上にも役立ちます。

担当者のスキルが向上すればより効率的にロボットが作成できるようになり、RPAの有効活用が実現できます。

 

+α 導入時のRPAツール選定

複数拠点での導入に限らない、RPA導入全体で注意するべきこととして導入時のツール選定があります。

安易にRPAツールを選定しないようにしましょう。

初めてRPAを導入する場合、最初のRPAツール選びは非常に重要です。

ニーズに合わないRPAを導入してしまい、別のRPAツールに移行したいといった場合や複数拠点のRPAを統合する場合、マイグレーションの手間が発生してしまいます。

しっかりとRPAツールの特性を理解して、ツールを選定するようにしましょう。

 

弊社では様々なRPAツールの導入実績がありますので、RPA選定に不安がある際にはご相談ください。

またすでにRPA導入しているが、別のツールに移行したいといった場合や、RPAの利用拡大を進めていく上で今のままで良いか迷っているといった場合にもぜひご相談ください。

複数RPAツールに対するマイグレーションの実績がございます。

 

 

RPA複数拠点利用の注意点

複数拠点利用のコツを知るだけでなく、注意点にも目を向けることでより安定して複数拠点利用ができるようになります。

 

複数拠点でRPA導入・運用する際に注意すべきことの一例を表にまとめてみました。

注意点詳細対策ユースケース

サーバー一括管理時の

サーバー障害

◆本社などでサーバーを一括管理する場合、そのサーバーに障害や問題が発生すると全拠点のロボットが使用不可になる。

◆閾値の監視を行い、事前に障害検知を行えるようにする。

◆サーバーの冗長化を検討する。

◆ある拠点のロボットが無限ループとなった場合

CPUやメモリといったリソースを占有してしまった。そのためサーバーがダウンし、全拠点のロボットが使用不可となった。

本社と各拠点との

ネットワーク通信

◆利用するネットワークインフラに差分がある場合

⇒遅延が発生する恐れがある。

◆セキュリティ設定に差分がある場合

通信設定に問題がある場合の切り分けが困難

◆事前にネットワーク遅延が起こるかどうかの検証を入念に行う。

◆通信に必要なセキュリティ要件を事前に洗い出し、セキュリティ担当者に連携する。

◆A社の回線が早く、B社の回線が遅い場合

A社でロボットを作った後に、B社でそのロボットを動かした場合にネットワーク遅延で処理が追いつかずタイムアウトエラーになった。

(海外複数拠点利用時)

クラウドでサーバーを立てる場合のリージョン選択
◆主に海外拠点利用が前提の話だが、クラウドでサーバーを立てる場合は選択したリージョン間によっては遅延が発生する。

◆日本が本拠点だからといって日本リージョンが正解とは限らない。他リージョンの利用も視野に入れて検討する。

◆日本のサーバーを日本リージョンにした場合

ベトナム⇔日本サーバー間では問題ないが、

イギリス⇔日本サーバー間では大幅な遅延が発生した。

 

 

おわりに

RPAの複数拠点導入・運用についてお伝えしてきましたが、RPA活用の次のステップとしての「複数拠点でのRPA利用」のイメージを持っていただけましたでしょうか?

弊社ではRPAの新規導入はもちろんのこと、上記で紹介してきたように複数拠点へのRPA導入の実績もございます。

新規導入に限らず、RPA導入後の次のステップとして、全社展開や複数拠点利用などの「利用拡大」をお考えの際にはぜひ一度ご相談ください。

豊富な実績と経験をもって弊社エンジニアがお客様をサポートいたしますので、お気軽にお問い合わせください

 

▼関連リンク

●RPA効率的に活用できていますか 〜RPAライセンスを最大限に活用する3つの方法〜

https://rpa.bigtreetc.com/column/rpa_licenses_efficiently/

 

●RPAの管理でロボットをフル活用できるように!

https://rpa.bigtreetc.com/column/rpamanagement/

 

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