UiPathで始める、ロボによるBPOビジネス

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    2019/11/25

はじめに

皆さんこんにちは、本日はRPAツールを提供するUiPath社が2018年10月に公開したBPOライセンス(ビジネス・プロセス・アウトソーシングライセンス)について紹介します。

BPOライセンスとは

UiPathの一般的な活用方法としては、自社でライセンスを購入してロボットを構築し、同じく自社内でロボットを実行することで業務効率化によるコスト削減を狙う、というものがあります。つまり“RPAを自社向けに利用する前提の活用方法”と言えます。
一方、このBPOライセンスでは”UiPath製品を利用したサービスを顧客へ販売すること”が可能になります。つまり “RPA(を活用したサービス)を他社に提供する前提の活用方法”となり、それを可能にするのがBPOライセンスです。

BPOライセンスの仕組み

たとえば、年末調整業務を請け負うBPO事業会社があったとして、この会社の社員が、請け負った業務を代行するというのがBPO事業の基本的な形になります。一方、本ライセンスを活用した場合、たとえばRPAを活用した(RPAを含んだ)年末調整業務代行パッケージを開発したとして、それを販売することによって顧客業務を代行することが可能になります。また、このとき顧客企業への直接提供も可能ですが、たとえば同様にBPO事業を行っている他社への販売も可能となります。このようにRPAを含んだ代行サービスのパッケージを販売できるというものが、UiPathのBPOライセンスの仕組みになります。

 

BPOライセンスを活用したBPOサービス

BPOライセンスを活用したBPOサービスってこう変わる

では、先に述べたように、従来の“人によるBPO”が”ロボによるBPO”となった場合、BPO事業会社にとってどのような変化があるか?筆者は以下のように考えています。
 A、 働き手が人からロボになることによって低コストになる
  人にかかるコストが圧縮されることにより、同業種内での競争力が向上します

 B、 人手不足といったリソースの制約を受けにくくなる
  請け負った業務量をこなすための人材確保が不要となり、人手不足による機会損失が発生しづらくなります

 C、 請け負う業務量の増減に柔軟に対応できる
  繁忙期/閑散期における業務ボリュームの増減などの顧客ニーズに柔軟に対応することが出来ます

具体的な活用例

さて、ここでBPOライセンスを活用したBPOビジネスの具体的な例をいくつか考えてみました。

経費計算業務の代行

こちらは、よくRPA化対象業務として例にあがる経費精算業務です。例えばここで操作する対象システムを、市場シェアの高い製品をいくつか想定しておくことで、それらのシステムを導入している多くの企業で利用可能な汎用的なワークフローとなります。そしてこのRPAの処理を含んだ一連のサービスをパッケージとして提供することでBPOを行います。

データ相互変換業務の代行

こちらは、一般的な業務というより少しITインフラ寄りの業務になりますが、社内/社外の取引問わず、相手方システムのデータフォーマットに合わせて変換しないといけない場面が多いと思います。そういったニーズに応える自動化ツールは世の中に多々ありますが、システム化されている領域でもコストは安くありません。そこでこれらの業務をRPA含めてパッケージ化するという例です。こちらも先ほどの例と同じように、主要なシステム(データフォーマット)に対応しておくことで様々な顧客企業において汎用的に提供することが可能になります

終わりに

BPOライセンスを活用したサービスを始めるときの注意点

しかし実際にこういった”ロボによるBPO”を始めるとき、通常のBPO事業を始める際に考慮すべき点に加えて多くの技術課題をクリアしていく必要があります。例えば…

ロボットの管理方法
 他社への提供を前提としたロボットということは、サーバー管理型が前提であり、それらのロボットの管理方法

ネットワーク構成
 サービス提供元であるBPO事業会社と、顧客企業間のネットワーク疎通およびその構成

ロボット実行環境構築
 ロボを動かす環境は自社内のリソース(端末)か、もしくは顧客企業内のリソースを利用するのか。顧客企業内である場合は、実行環境までのネットワーク疎通も併せて検討が必要

セキュリティ
 顧客企業のデータを扱うにあたってのセキュリティの担保。顧客企業毎のデータ分離、保管。

…などが挙げられます。なお、こちらにあげたものも、ほんの一部分であり、実際はさらに多くの課題について検討する必要があります。また、このようなサービスの場合、ロボットの品質がそのままBPOサービスの品質に直結するため、堅牢性の高いロボットを構築する必要もあります。このように、本ライセンスを活用したサービスを立ち上げるためにはRPAのみならずIT全般含めた広い知見と技術力が不可欠といえます。

さいごに

今回のコラムを通して、BPOライセンスの仕組みとBPOビジネスへの影響、また具体的な活用例をご理解いただけたかと思います。ただし先にも述べたとおり、実際にサービスをはじめる際にはたくさんの課題があります。自社ビジネスへの理解はもちろんのこと、技術に対する広い知見が必要になります。
なお弊社において多数の企業様において、事業の核となるようなシステム構築に携わらせて頂いており、RPAのみにとどまらず広い技術の知見を有しております。またRPAの実績としても多数のお客様から大変ご好評いただいております。

この記事を読んで、”ロボによるBPO”を始めたいとお考えの方。ぜひ弊社までご相談ください。弊社の導入事例もご紹介しつつ、御社のお考えを伺えますと幸いです。
では、ご縁があった際には全力で御社の成功をサポートさせていただきます。ありがとうございました。

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