5つのRPAツールでメジャーなパッケージソフトを操作してみた:「弥生会計」編
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Automation Anywhere BizRobo Blue Prism UiPath WinActor パッケージソフト 弥生会計 -
UPDATE
2019/07/01
はじめに
さて皆さん、RPA開発ではどのRPAツールを使っていますか(or使う予定ですか)?
RPAが普及している今では、たくさんのRPAツールが存在しますが、その中でどのRPAツールを採用するかは悩ましいところだと思います。
ツール選定の要素としては予算・規模・体制など様々な要素がありますが、開発者の観点ではシステムとRPAツールの相性という問題があります。RPA化の対象のシステムのUIが、RPAツールによっては操作できない(オブジェクトを取得できない)と、画像認識を使った実装をすることになり、処理の精度や生産性に悪影響を及ぼすことになりがちです。
というわけで、コラムの企画として実際に一つのシステムを各種RPAツールでそれぞれロボットを作成することで、RPAツールによるシステムとの相性を比較してみました。
操作するシステムはメジャーな会計パッケージソフトの弥生会計19(無料体験版)を対象とし、下記の5種類のRPAツールを使ってロボットを作成しました。
- Automation Anywhere
- BizRobo!
- Blue Prism
- UiPath
- WinActor
この5つは多くのRPA開発で利用されているポピュラーなRPAツールなので、馴染みがあると思います。
弥生会計を動かしてみる
今回は弥生会計の「かんたん取引入力」という機能を自動化してみます。
自動化する業務の手順は下記の流れになります。
【手順1】弥生会計19を起動
ライセンス認証画面が表示されますが、体験版のまま利用するので、ライセンス認証しないまま進めます。
【手順2】「かんたん取引入力」を選択
【手順3】項目入力項目と「登録」ボタンを押下
【手順4】登録を確定
作ってみた結果
以上の手順をBTCのRPA開発メンバー5人が1人1つのRPAツールを担当して実装してみました。その結果が下記の表になります。
オブジェクトの取得結果を見てみますと、どのツールも弥生会計のオブジェクトは操作できています。BizRobo!はDevice Automation機能を使用したのですが、弥生会計の画面左側のフォルダツリーが認識されなかったので、ショートカット機能を使用しました。
処理時間は開発PCでのデバック実行の際の処理時間を1件平均にした数値なので厳密なものではありませんが、Blue Prismだけ異常に時間がかかっています。これは今回はUIAモードで実装したので処理が遅くなっています。AAモードで実装すれば約5分の1の処理時間になる見込みです。
実装時間については、メンバーごとに担当ツールの習熟度がばらばらのため、あくまで参考値になります。(WinActorはRPA未経験の新卒社員に作ってもらって1時間なので、驚異的な作りやすさと言えますが・・・)
結論
「弥生会計19」はどのRPAツールでも実装可能で相性問題も特になし。
BizRobo!では一部取得できないオブジェクトもありましたが、別の手段で実装できるので相性問題はなしと判断できます。
参考
最後に、各ツールで実装したワークフローを載せておきます。
Automation Anywhere
Blue Prism
BizRobo!
UiPath
WinActor
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