RPAにおけるオフショア活用のポイント

  • TAG

  • UPDATE

    2020/03/29

はじめに

RPAの市場動向 ~導入/開発から運用フェーズへ~

こんにちは、突然ですが、この記事を読んでいるあなたの企業では、すでにRPAを導入されていますでしょうか?2020年3月現在、すでに日本国内の多くの企業ではRPA導入が進み、運用フェーズに入っている企業も少なくありません。運用フェーズで特に期待されるのはROIの最大化です。開発の初期段階に投入した環境構築費や、人件費など、かけたコストを回収していく期間になります。ROIを最大化するための施策として、主なものは以下になります。

■創出効果を増やす施策

  • 既存ロボの横展開・・・すでに構築したロボを別部門の類似業務にも適用する

■コストを圧縮する施策

  • インフラコスト圧縮・・・各種インフラやライセンスに関わる契約体系等の見直し
  • 運用コスト削減・・・運用体制の低コスト化(オフショア化)

このように、ROIを最大化するための施策はいくつかありますが、この記事では特に「運用コスト削減を目的としたオフショア運用体制の構築」について触れていきたいと思います

オフショアを活用したRPA運用体制構築時のポイント

オフショア運用とは

業務の中で比較的単純な作業については、安価な海外の労働力を利用しコストを下げる方法が取られます。これがいわゆるオフショア活用と呼ばれるもので、システム開発の現場に関わらず、あらゆる業界で見かけます。RPAにおいても同様にオフショアを活用して運用コストの圧縮を図りたいところですが、まだ国内にも実績が少なく、かつRPAというソリューションの特性を考慮して気を付けるポイントもいくつかあります。今回は実際にRPAプロジェクトの中でオフショアを活用した経験を踏まえて、活用時のポイントについてまとめました。

 RPAオフショア活用のポイント

契約面

  • 稼働時間
    RPAにおいては、基本的にはユーザーが業務している時間帯に発生したトラブルに対応する必要があります。オフショアを活用する場合は、まず運用体制として、どの時間帯に保守要員が必要かを決定した上で、その国との時差や就業時間について検討し、必要に応じて先方と協議し、合意を取っておく必要があります。

  • 稼働日 
    稼働時間と同じ考えです。海外では日本と異なるカレンダー(主に祝日が異なる)で稼働しているため、稼働時間と同様に、運用体制を決定した上で稼働日についても合意を取っておく必要があります。

  • 機密保持
    RPAは業務ユーザーが利用するデータを直接扱うケースが多いです。データの内容によっては国外に持ち出す際には所定の手続きを踏まなければいけないものもあります。RPAがどのようなデータを扱っていて、それは国外でも扱って良いものか、法務部門等と連携して事前に確認しておくことをお勧めします。

開発環境

  • 開発環境へのアクセス
    国外からRPAを運用保守するためには、RPAが稼働している環境と同じ環境を構築する(またはその環境にアクセスする)必要があります。こちらについてもいくつか方法はありますが以下の2つの方法をお勧めしています。なおこちらについては、現状どのような構成でRPAを稼働させているかによって選択する必要があります。
     a,リモート接続・・・RPAが稼働している端末に国外からリモート接続する。必要に応じてアクセス許可設定等が必要となる

     b,VDI利用・・・仮想デスクトップを利用し、RPAが稼働する環境(またはそれと同等の環境)にアクセスする。利用するVDIによってはリモートと同様にネットワークの設定が必要となる。

運用面

  • 開発ドキュメントの言語
    多くの場合オフショアの開発人員は日本語の読み書き会話は出来ません。その場合、仕様書や設計書、運用ドキュメントなどを翻訳する必要があります。すでに一通りの開発が完了しており、かつドキュメント類が日本語となっている場合は、今後ドキュメントの言語を何に統一するのか、また日本語以外を採用した場合は既存ドキュメントをいかに効率的に翻訳していくのかを考慮する必要があります。一方、現状まだ本格的に開発が進んでいない場合、将来的なオフショア活用を見据えたときにどの言語で作成すべきなのかも併せて検討する必要があります

  • ユーザーコミュニケーション
    RPAにおいては、いわゆる通常のシステム開発と比べて、開発者が直接ユーザーと会話する機会が多いです。したがって、オフショアの開発人員とユーザーとのコミュニケーションパスを考えておく必要があります。開発人員とは別に通訳を含めた体制とするのか、もしくは翻訳ツールを用いてメール/チャットのみで会話するのか、コミュニケーションの観点で運用体制を検討する必要があります。

終わりに

さて、ご紹介したとおり、RPAでオフショアを活用する際には、多くの事項についての検討が必要になります。BTCでは、主にDX事業部の案件においてBTCベトナムオフィスのメンバーと共に多くのシステム開発を行ってきました。RPAにおいては、国内多数のお客様のRPA導入支援を行っており。また一部のプロジェクトでは海外の開発者と連携してRPAの開発、保守運用を行っている事例もございます。今後はBTCベトナムオフィスと連携し、国内において、RPAオフショア活用を検討しているクライアント様の支援に力を入れていきます。本記事を読まれた方でオフショア活用にご興味がある方は、以下のお問い合わせボタンよりご相談いただけますと幸いです。

もっと知りたい方はこちら

ページトップ