Power PagesにPower AutomateとPowerBIを連携させてみた

はじめに

こんにちは。突然ですが、Microsoft Officeを利用したことはありますか?
おそらく多くの方が利用していると思います。
今回はMicrosoft Office をはじめとした Microsoft 製品を利用したことがある方におすすめのWebサイト作成ツールである「Power Pages」をご紹介します!


Power Pagesとは、Microsoft社が2022年10月から提供をはじめたPower Platformのサービスの一つで、ローコードでWeb開発を行うことができ
ます。
そもそも Power  Platform って何? Microsoft Officeはよく利用するけど、Power Platformは使ったことがない!という方に向けて、Power Platformについて簡単にご説明します。

Power Platformとは、Power Apps, Power Automate, Power BI, Power Virtual Agents, Power Pages の5つからなるMicrosoft のサービスです。
アプリケーションや、繰り返しタスクの自動化システムなどをローコードで開発できます。


Power Platformについての詳しい説明は、以下の記事をご覧ください。
実例から見るPower Platformの活用方法 Power Apps×Power Automate×Power Pages

 

Power Platformのツールはローコードのため初心者でも簡単にシステムを作ることができます。
今回は、Power Platformを利用したことがない社員が、半日で申請サイトを作ることに挑戦しました!

使用ツールの概要、特徴説明

Power Pagesだけでも申請サイトは作れます。
しかし、今回はPower Pagesの最大の魅力の一つである、Microsoft製品(ExcelやほかのPower Platformのツールなど)と連携し、申し込みがあった際に完了メールを自動で送信したり、申請者の情報を分析してグラフ化する機能を追加してみたいと思います!

今回使用したツールは以下の3つです。

  1. Power Pages(申請サイト作成)
  2. Power Automate(申し込み完了メールを自動送信)
  3. Power BI(申請者の情報をグラフで視覚化)

各ツールの特徴とメリットについてご説明します。

①Power Pages

 

特徴
メリット
Microsoft製品と連携できる(Excel, Microsoft Dataverse, Microsoft Teams, Power Automate, Power BIなど)
作成するサイトに多くの機能を追加することができる。
内部の管理画面ユーザーごとの権限設定が安全にできる。
ユーザーごとに編集・閲覧を制御できる

 

②Power Automate

Power Automateは、Microsoftが提供する自動化サービスで、ビジネス プロセスの自動化やタスクの自動化を容易にするためのツールです


特徴
メリット
繰り返しのタスク等の自動化
手作業で行っていた繰り返し作業やプロセスを自動化が可能。また、人為的エラーの削減にもつながる。
Power Automateは多くのアプリケーションやサービスとの連携が可能Microsoft 365、Dynamics 365、Twitter、Slackなど
様々なニーズに対応することができる。
また、トリガーなども設定することでリアルタイムな連携を可能にする。


Power BI

Power BI(ビジネス インテリジェンス)は、Microsoftが提供するビジネス分析ツールで、データの視覚化、分析、共有を支援するプラットフォームです


特徴
メリット
Power BIは多くのデータソースと統合でき、柔軟なカスタマイズが可能です。
データの統合と変換が柔軟にでき、視覚的な分析(グラフなど)の作成が可能である
Power BIはクラウドベースのサービスであり、データへのアクセスがどこからでも可能です。
データの更新やレポートの作成をスケジュー
ル設定しておくことで、自動で分析を行うことができる。

申請サイトの開発

今回の目的

  •  イベント参加申請の簡略化
  •  自動化による迅速なメール送信と参加者データの視覚的な分析

 

 作成するシステムを図で表すと以下のようになります。

 

開発プロセス

  1.  イベント参加申請用のウェブサイト・フォーム
  2.  メールの自動送信
  3.  参加者構成のグラフ化

1.イベント参加申請用のウェブサイト・フォーム
まずPower Pagesでサイトを新規作成し、申請フォームのデータを入れるためのテーブルを作ります。

 

テーブルに列を追加していきます。

 

申請サイトのメインページを作成します。


申請フォームを作成します。


申請フォームをページに埋め込みます。


申請サイトができました!


次に、Power Automateと連携して申し込みがあった際に、申請者に自動で申し込み完了メールを送信するフローを作成します。

 

2.メールの自動送信

以下のようなフローを作成しました!これで申し込み完了した際に自動で参加者にメールが届きます。

 

3.参加者構成のグラフ化

最後にPower BIと連携して入力されたデータをグラフ化します。

Power BI Desktopを開きます。下の図のデータ取得を押下します。

 

dataverseを選択し、接続を行います。

 

先ほどPower Pagesで作成したテーブルを選択し、読み込みを行います。

 

右側視覚化タグにて棒グラフを選択します。X軸, Y軸にテーブルで作成した値を設定します。(今回は値を編集しています)

 

データの可視化に成功しました。

今回は棒グラフで作成しましたが、円グラフや折れ線グラフなど様々なグラフが用意されており、用途に合わせて作成することが可能です。

これで申し込み完了確認メールの自動送信、申請者の分析機能を備えた申し込みサイトが完成しました!

さらに応用していくと、以下のような機能も追加することができます。

  • Microsoft Teamsと連携して申し込みが完了したタイミングで管理者に自動で通知
  • Power Appsと連携して、管理者が複雑な操作をするための管理画面を作成
  • 集めたデータをExcelファイル出力、またはExcelのデータをもとにテーブルデータを作成

Power Pagesはまだ新しいツールで情報も少ないですが、BTCではPower Pages等の導入事例が複数あり、最新のノウハウがたまっています。ぜひお気軽にお問い合わせください!

 

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