【導入編】古いBlue PrismでもEdge操作したーい(IEモードも)

お疲れ様です。渡部です。
今週のOCRセミナー見ていただけましたでしょうか。

皆様の業務に合うOCRツールが見つかったら嬉しいです。感想などお待ちしておりまーす。

 

さて、今日は久々にBlue Prismとブラウザのお話です。

Blue Prismと各ブラウザとの関係

本題に入る前に、ブラウザ周りの状況について整理していきたいと思います。

IE11のサポートが2022年6月15日に終了

Microsoft社は、Windows10におけるIE11デスクトップアプリケーションのサポートを2022年6月15日に終了する、と発表しました。

  • サポート終了は、IE11という単体で動作するアプリケーションのみ
  • iexplore.exeを実行すると、MicrosoftEdgeが起動するようになる
  • IE11のエンジン(MSHTML)のサポートは継続される
  • IE11の後継はMicrosoftEdgeのIEモード

【参考URL】
Internet Explorer 11 desktop app retirement FAQ
https://techcommunity.microsoft.com/t5/windows-it-pro-blog/internet-explorer-11-desktop-app-retirement-faq/ba-p/2366549

Internet Explorer (IE) mode
https://www.microsoft.com/en-us/edge/business/ie-mode

Internet Explorerのサポート終了にどう対応するか
https://japan.zdnet.com/article/35171642/

Blue Prismのブラウザサポート状況

Blue PrismのIE以外の各ブラウザのサポートは以下のようにスタートしました。

ブラウザ初期リリースリリース月
Chrome6.3.22018年11月
Firefox6.42018年11月
Edge(Chromium)6.82020年6月

最近の企業のトレンド

個人的見解として、IE11終了に伴い企業の標準ブラウザはChromeに移行していくと思っていました。
これは全体のシェアではChromeが約60%を占めており、企業の標準ブラウザもその方向になると考えていたためでした。

https://news.mynavi.jp/article/20210503-1882887/

ただ、実際には標準ブラウザとしては「Edge」を選定する企業が多いようで、

  1. 標準ブラウザはEdgeに移行
  2. Chromeも標準セカンダリとして利用OK
  3. 経過措置としてEdge(IEモード)の利用も許可するが、アプリがサポートしている場合Edgeネイティブを利用するようにする
  4. どれも対応できない場合、限定的にIEの利用を許可

というルールにする企業が多いようです。

サービス提供側各社もIE11をサポート対象外にしていっており、また追加でEdgeのIEモードがサポートされる訳ではなく、ChromeやEdgeネイティブを標準サポートブラウザとして考えているようです。

例 Salesforce
https://help.salesforce.com/s/articleView?id=sf.getstart_browsers_sfx.htm&type=5

IE11のサポート終了に伴うBlue Prism環境への影響

Blue Prismはその製品仕様として一部だけ新しいバージョンを利用することができないため、一気に環境をアップデートする必要があります。
そのため、2017年11月にリリースされた6.0がまだサポート範囲内だったりすることもあり、まだまだ古いBlue Prismを利用しているユーザーも多くあります。

Chromeへ移行する

今回のIE11のサポート終了で、Edgeネイティブに対応しようにも、上記のとおりBlue Prismのバージョンを6.3.2以降にする必要があります。
ただ、現在多くのお客様が6.3.2以降になっているので、Chromeも一応対応できます。

万が一、それ以前のバージョンでも以下の方法で自動化が可能です。(下記は6.10へのリンクになっていますが、それ以前のバージョンでも使えます)
https://bpdocs.blueprism.com/bp-6-10/ja-jp/Guides/chrome-firefox/chrome-firefox-uia.htm

UIオートメーション(UIA)を使用してChromeおよびEdgeを自動化する
Chrome、Edge、Firefoxの拡張機能が利用できない場合や、別の方法が必要な場合は、UIAを使用してChromeを自動化できます。ただし、このメソッドを使用することは、通常、Blue Prism拡張機能を使用することほどパフォーマンスが良くありません。
UIAを使用するには、ChromeおよびEdgeのブラウザーでアクセシビリティモードを有効にする必要があります。スタートページURLに--force-renderer-accessibilityパラメーターを追加して、ブラウザーをアクセシビリティモードで開きます。このパラメーターを使用して起動すると、UIAスパイモードを使用してChromeおよびEdgeのブラウザーをモデル化し、連携できます。

ただ、公式なので間違ってないと思うのですが、この「--force-renderer-accessibility」パラメーターはUIAを有効化するのではなく、AAを有効化するパラメーターだと思います。(UIAは有効にならない)
また、Edgeの場合はパラメータは不要の認識です。渡部の認識が間違っている可能性もあるので、気になる方はサポートに確認いただければと思います。

Edgeネイティブ+Edge(IEモード)へ移行する

実は古いBlue Prismを利用していても、Edgeネイティブ+Edge(IEモード)の自動化が可能です。
ここからは次回にしたいと思います。

最新情報をお届けします!

RPAに関する最新コラムやイベント情報をメールで配信中です。
RPA領域でお仕事されている方に役立つナレッジになりますので、ぜび登録してください!

最新情報を受け取る方はこちら

もっと知りたい方はこちら


ページトップ