Automation Anywhere:AARIでロボットと人をシームレスにつなぐ
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AARI Automation Anywhere Automation360 Enterprise A2019 RPA -
UPDATE
2022/04/04
1. はじめに
みなさんこんにちは。4月になって新入社員が入社しましたね。緊張しているだろう新たな仲間と一緒に頑張っていきましょう。
さて本日は、Automation Anywhereの「AARI(Automation Anywhere Robotic Interface)」という製品群についてお話しします。 AARIはAutomation Anywhereの無償版であるCommunity Editionでも使用できます。
今回は具体的なユースケースを想定し、実際にその自動化をしてみようと思います。
AARIの概要やCommunity Editionについては以下の記事でご紹介しているので、よければそちらもご参照ください。
2. 今回のユースケース
Community EditionのAARIでは、個人の端末で完結する業務の自動化が可能です。
そこで下の図のような問い合わせ起票処理中の担当Aの業務をユースケースとします。
AARIはBot (AAにおけるロボット)と人をシームレスにつなぐことで、定型作業と人の手が必要な作業を含む業務の自動化を実現できます。ここでは管理表への転記とメール送付が定型作業、担当者決定が人の手が必要な作業です。
AARIを用いた図が以下になります 。
AARIにより担当Aが行う工程を2つまで減らすことができました。
実際に動いている様子が以下になります。
3. Community Editionでの開発
To-Be図で用いているフォームはAARIの特徴的な機能です。フォームは入力/出力どちらにも対応しており、担当Aは画面遷移などの操作をすることなく一連の業務を行うことができます。
ここではBot作成部分は省略し、他の開発画面をご紹介します。
3-1. フォーム機能
以下の2種類のフォームを作成していきます。
・マスタ更新処理を行う前の入力フォームA
・新規問い合わせを表示する出力フォームB
フォームAは以下の左図になります。
ここでは更新日付を入力し、その日以降の新規問い合わせに対して処理が行われます。
右図のプロパティにて更新日付の入力を必須にしています。
フォームBは以下の左図になります。
新規問い合わせを1件ずつ表示し、それぞれの担当者を選択して送信ボタンを押します。問い合わせ内容の表示欄は編集不可としているためグレーアウトされています。
右図のプロパティではリストに表示する担当者を設定していますが、条件ごとに表示する項目を変えることも可能です。
フォーム機能では、他にもファイルアップロード欄やラジオボタンなどを設置できます。
3-2. プロセス機能
上記で作成したフォームと処理を行うBotをつなげる機能がプロセスです。
今回は以下の左図のようなプロセスを作成しています。
プロセスは入力フォームから開始され、そこから完了までに作成したBotとヒューマンタスク(ここではフォームB)を配置しています。
右の図はフォームBを表示する際のプロパティです。Botの出力を変数としてフォームに設定しています。
4. AARI for Webでできること
3では無償版であるCommunity Editionでの開発の様子をご紹介してきました。一方、有償版ではAARI for Webという製品群が使用可能です。
AARI for Webでは複数人が携わる以下の図のような業務を自動化できます。
担当Aから他担当へ一方通行の業務だけではなく、双方向でやり取りのある業務の自動化が可能です。
また意思決定による複雑な分岐処理も実現できます。
AARI for Webに必要なライセンスと使用可能になる機能を以下の表にまとめました。
項目 | 無償版 | AARI for Web |
Attended Bot Runner ライセンス | 購入不要(付属) | 任意 |
UnAttended Bot Runner ライセンス | 購入不可 | 要購入 |
AARI User ライセンス | 購入不可 | 要購入 |
フォーム機能 | 〇 | 〇 |
プロセス機能 | 〇 | 〇 |
複数ユーザーが関わる プロセスの作成 | × | 〇 |
各プロセスにおける 利用可能ユーザーの管理 | × | 〇 |
Botスケジュール実行 | × | 〇 |
無償版のAARIでもフォーム機能とプロセス機能を使用することができます。そのため、個人で完結する業務であればCommunity Editionでも非常に有用です。
一方AARI for Webの場合はライセンスの購入が必要ですが、自動化可能な業務の範囲を大きく広げることができます。
またAARI Userライセンスの購入により、モバイル端末からBot実行ができるAARI for Mobile等の機能が使えるようになります。
5. 終わりに
今回はAARIについて、無償版であるCommunity Editionでの開発の様子をお見せしながらご紹介しました。人の手が必要な作業も含めて自動化できるという特長を少しでもお伝えできていれば幸いです。
弊社ではAutomation Anywhereを始めとした様々なRPAツールの取り扱いがございます。AARIを用いた業務自動化をお考えの際は、ぜひこちらから弊社にご連絡ください。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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